本校野球部ではさまざまな『高校野球への関わり方』を推奨しています。
最もわかりやすい代表例として「女子マネージャー」と「学生コーチ」があげられると思います。
本校野球部の組織では，監督→責任教師→外部コーチ→学生コーチ・女子マネージャー（同列）→主将→副主将→選手という位置付けとなっています。春季県大会予選からはベンチ内強化の観点から，はじめて背番号25番を学生コーチ（普段は記録員）とし，記録員登録を女子マネージャーとしてベンチ内の補助や運営の人数を増やすという作戦を採用しました。以下，女子マネージャーと学生コーチに関して説明していきたいと思います。

〇女子マネージャー
この役職はおなじみの役職なのではないでしょうか。しかし，某アニメの女子マネージャーのイメージとは本校のマネージャーの仕事は少し違う部分があると思います。正直にこの投稿をしている本人（監督）はかつて女子マネージャーという存在に否定的な部分が多少なりともありました。しかし，私がこの野球部のスタッフとして加わってから（6年目）の本校のマネージャー（過去のマネージャーは単純に他校にいたので関りがないため考慮していません。）は毎年とても信頼のおける生徒たちであり，彼女たちのサポートのお陰で戦績が年を重ねるごとに上がっていきました。『高校野球』に関する仕事というのは本当に多忙を極めます。本校のような野球部ではその業務を監督・部長の2人で負担しなければいけません。その業務の一部（学校の業務ではありません。）を本校のマネージャーは立派に勤め上げてくれています。
仕事内容としては，環境整備・練習補助・大会運営（放送等含む）・広報（SNS等）・組織管理・練習の評価・来校者対応・来校者への部活動（学校）案内などなどです。イメージとしては大学野球マネージャーに近い部分があると思います。どんな仕事でも工夫して考えて取り組んでくれるマネージャーに対し，スタッフも高校野球のマネージャーという経験を通して「社会に出てから役に立つ経験をして欲しい」と考えながら普段接しています。これを彼女たちの表現では「花嫁修業」と例えていました。
現在のマネージャーは高校3年生2名,高校2年生3名です。中学校時等に野球等に携わっていたマネージャーはそのうち1名です。「高校野球」は何かを得ることができるとても楽しい経験になると思います。新入生の見学をお待ちしています。

〇学生コーチ
今年度の高校3年生を含め，本校野球部には3年連続で『学生コーチ』が在籍しています。選手から学生コーチに転身した選手もいれば，学生コーチとして入部してきた生徒もいます。※実力の関係等で現役選手に学生コーチ転向を打診することは現在もこの先も絶対にありません。歴代の学生コーチは自分自身の出来ることで野球部運営を支えてくれています。また，組織の運営という面でも教員スタッフよりも同じ高校生なので選手との距離が近いという部分でも非常に助かることが多いです。また，女子マネージャーと密に連絡連携をとっているので女子マネージャーとしてもとても助かり仕事に取り組みやすい部分が多いようです。もちろん，役職はコーチなのでスタッフ会議にも参加しますし，ベンチ入りメンバーを決める際にも意見をもらいます。『学生コーチ』という役職を用意した根本的な考えは，野球を続けるハードルを下げたい，誰かのために行動できる経験をして欲しい等がありますが，まとめると『野球をどんな形でも好きで続けて欲しい』という考えからです。いつか，本校の学生コーチや女子マネージャーが大学野球界などでも活躍してくれる日がくると嬉しいです。

説明が長くなりましたが，これらの役職は本校野球部では欠かせない役職となっています。野球部マネージャーに少しでも興味がある女子生徒，高校野球は少し自信がないけど『野球が好き』だから野球を続けたいと思っている男子生徒，是非一度グランドに見学に来てください。「高校生活」という一生に一度しかない時間を『高校野球』という経験を通して楽しく充実した時間にしていきましょう!!